何事もやってみる

BLOG 2019.06.07 (Fri)

今日は雨の神山です。
小雨だったら昨年のこぼれ種から出たたくさんの藍たちを救出してせっせと畑に移す計画を立てていましたが、結構な本降り。
とはいえ恵みの雨、この雨で藍もぐんと大きくなるはず。本当に一雨ごとに成長していく姿はたくましく美しいです。植物を育てる喜びを今更ながら感じています。
ネパールも雨期に入り藍もぐんぐんと成長していることと思います。今日KKが村に行くと言っていたので報告が楽しみです。

こういう雨降りに家のなかの片付けや次に取り掛かる仕事の段取りなどやるべきことがたくさんあるのはわかってて、でもあえて?それを放棄してわたしは今dyeing kitchenマザーアースで火を焚いています。
今から始まる梅雨に備えるべく、ここに置いてある藍甕達と同じ環境に身を置いてみようと思ったから。これは全くもって私事だけど、わたしは何事も経験してからでないと前に進めない人間です。経験してないことや自分がやってみたけど不得意なことは平気でポーンと人に投げる人間です。その方がよりよく事が進むことを経験しているから。
ですが藍建てや藍の栽培に関して、またここの場所作りに関して、わたしは当事者でありポーンと丸投げするにはどうにもメンバーもいないし(ご存知かと思いますが実質二人でここをやっています)自分でやるしかない。ジョーはどんどんと自分の持ってるものを投げ出して、ここのポテンシャルを引き出しながら新しい世界に飛び込み目に見えるもの見えないものを築き上げて行ってます。さてわたくしは…というわけで最近はこの場所をもっともっと体感すべく時にビニールハウスに、時にこのマザーアースに(どちらも壁のないオープンな空間です…)寝床を作り夜を過ごしています。そうすればもっとここをこうしよう!とか、ここからはこんな景色が見えるんだ!とか、経験して生まれてくるものがあるかなと。

火を扱うことさえ知らなかったわたしが、ひとりこの場所で火を焚いている。そしてこの火がもったいないから何か料理しようと思っている。
これがわたしの経験です。
一見なに優雅なことやってんのと思われそうですが、何事も自分のなかで消化しないと進めないのでここ通り越してまた次に何が見えてくるのか自分でも楽しみなのです。

教科書の答えに辿り着くためにばか正直に一歩一歩進めています。
一瞬のかけらがこの暮らしを彩り、一瞬のかけらがこの暮らしの藍色を出し、一瞬のかけらが人生になる。
わたしがネパールで学んだことと、ここ神山で学んだこと、すでにリンクしている。なのでここからが本当に試される時でお楽しみな時だなと呑気なわたしは思ってます。

take it easy.

何でも楽しんで毎日を過ごせますように。

霧のなかの神山にて