ネパールで考えるこれから

BLOG 2018.07.30 (Mon)

ナマステ、まだネパールにいます。

夜に吹く風が涼しく感じるようになってきました。雨も毎日降っています。

村の藍は今年収穫量は少ないものの、この村で採れた初めての種から育て、大きな葉っぱを繁らせています。先週また村に行って刈り取りをしてきました。

 

そして現実的な話、これをどう続けていくのか、今からがまた正念場だなぁと思っています。自分達がよかれと思ってやってることもその場のニーズに合ってなければ何にもならないことかもしれない。地震後3年たって色々と変化のあるネパールを見てきて思うこと。

わたしは日本で育ったから、今こうやって立ち止まり振り返り「暮らし」を見直すことが出来る。若いときに田舎から都会に出て行って、外国を旅してみて、経験してきたことが沢山だから、選択肢もあるし自分で納得出来るとこに落ち着くことが出来る。ネパールはどうだろう。たくさんの若者は村から都会、外国へ出て行き、いったんはこの国に仕事がないから、などと言ってみる。一見何もない村の暮らしよりも刺激的な街での暮らし。そして村での昔ながらの生活はどんどんと薄れていく。日本も通ってきた道だと思う。わたしが村で見てきた生活の本質を、一緒に立ち返ることが出来るだろうか。それは藍を育てて、村の藍色を出した時から始まる道のりなのか。

わたしがネパールで学んだことは、幸せの基準はよそから見える基準ではないということ。今がすべて。その今は未来に繋がることに気付けたのもネパール。

変わりゆく時代の中で変わらないこころは日本人でもネパール人でも誰でも持ってる。藍が気付きの種でありますように。そんな思いを持って前に進もうと思います。

今日もよい1日を。

そろそろマンゴーも終わりを迎えるカトマンズより